このクラブが大切にしている考え方

Wednesday, December 31, 2025

プライマリブログ/このクラブが大切にしている考え方

走ることは、本来とてもシンプルで、
気持ちのいいものだと思っています。

しかし、成長するにつれて
「速く」「強く」「負けないように」
そんな言葉が、いつの間にか
走ることそのものよりも前に出てくることがあります。

医療従事者として20年以上、
子どもたちの体と向き合う中で、
頑張りすぎた結果、
走ることが嫌いになってしまった子を
少なからず見てきました。

過度な負荷や、
結果を急ぐあまりに続けられなくなってしまうことは、
その後の運動習慣に
影響を残してしまうこともあります。

だからこのランニングクラブでは、
「早くなること」だけを
最初からの目的にはしていません。

大切にしているのは、
今の体の状態や発達段階に合った動きであること。
そして、
本人が無理なく取り組める範囲であることです。

日本や海外の指針においても、
成長期の子どもに対しては、
運動の強度や量を一律に高めるのではなく、
発達段階に応じた配慮が必要である
という考え方が示されています。

心肺機能や体の使い方は、
トレーニングだけで
急激に伸びるものではありません。
体の成長とともに、
少しずつ育っていくものだと考えています。

だからこそ、
発達途中の子どもたちに対しては、
限界を迎えるほどの負荷をかけ続けるのではなく、
余裕を残しながら積み重ねていくことを
大切にしています。

走るという行為は、
一見すると単調に見えるかもしれませんが、
体の感覚を高め、
動きを調整する力を育ててくれます。

それは体だけでなく、
集中力や感覚、
心の落ち着きにも
良い影響を与えると言われています。

このクラブでは、
勝つことや結果を否定するのではなく、
その前に大切にしたい順番がある
と考えています。

「走るのがすき」
そんな言葉が、
ふと自然に出てくること。

走る時間が、
好きな時間として残っていくこと。

そんな積み重ねの先に、
それぞれのペースでの成長が
​ついてくると信じています。